スリランカヒョウ
学名: Panthera pardus kotiya
特徴
ヒョウは大型肉食獣の中で最も警戒心が強く、抜け目がないため捉え所のない動物です。また、肩甲骨についている筋肉が非常に強く、ネコ科の中で最も小さい種であるにもかかわらず最も登る力が強いです。そのため、自分よりも大きな獲物も仕留めることができ、さらにその獲物を樹上に運ぶことができます。
大きさ
大人の雄で体長110cm-150cm、 体重55-70kgです。雌は著しく小さく、約32kgほどしかありません。
住んでいる地域
スリランカヒョウはスリランカにのみ生息します。他の種のヒョウはアフリカ大陸とアジア大陸の国立公園などの保護区、丘陵地帯の孤立した森林地帯、生息に適した地域などに分布しています
食生活
ヒョウのエサの種類はネコ科の中で最も多様で、彼らは200種類以上の脊椎動物をエサとしています。主食はインパラやガゼルといった体重10～40㎏の有蹄類ですが、コロブスやチンパンジー、ヒヒ、ラングールなどの霊長類や、ネズミ、ノウサギ、齧歯類といった小型哺乳類、カエル、ヘビやワニなどの爬虫類、鳥類、魚類、家畜、死肉などを食べます。
危険 (CR)
かつてヒョウはシベリアから南アフリカまでの東・南アジアとアフリカに広く分布し、インド亜大陸、スリランカ、インドシナ、マレーシア、インドネシア、中国に断片的な個体群が存在していました。しかし、乱獲と生息地の減少によりその生息域は激減しています。スリランカヒョウにおいては、生息地の減少や分断、貿易のための狩猟、害虫駆除の影響、密猟などにより個体数が減少しています。スリランカの国立公園周辺では6頭のヒョウが密猟された記録があります。
豆知識
尾が長い
ヒョウの尾は、頭から尾の付け根までの体調の半分より長いスリランカヒョウはヒョウの種の中で最も大きい
スリランカではライオンやトラなど他の大型ネコ科動物がいないため、ヒョウが食物連鎖の頂点に立っています。そのため大きな獲物（中型や大型の草食動物）を狩るための競争制限を受けないからです。実はクロヒョウは多い
マレーシアの研究では95%がクロヒョウであった。。。ヒョウは適応能力が高い
気温でいえば₋30℃から50℃、標高でいえば海抜0mから5,000mの、温帯林、熱帯雨林、山地、サバンナ、砂漠など多様な環境で生き延びることができます。南アフリカのヨハネスブルクではヒョウの家族がサッカースタジアムを占拠し、住処としていたという記録もあるほど。このような適応力の高さの源泉となるのが、エサの多様性です。ヒョウは200種類以上の脊椎動物をエサとしている。
ヒョウはネコ科動物の中で最もエサの種類が多様です。そのため、スリランカに生息しないヒョウも小型哺乳類にエサを変えることでヒョウよりも大きく、同じような獲物を主食とするライオン、ヒョウ、トラなどのより強い大型ネコ科動物と食料をめぐる競争をしなくてすみます。ヒョウは夜行性だが日中も動き回ることがある
飼い犬や飼い猫の個体数が急激に減少した際に初めて注目されたことだが、日中、特に早朝と夕方に遭遇することがある。
Citation
Sri Lankan Leopard | Mammals in Sri Lanka | Dilmah Conservation. Dilmahconservation.org. Published 2017. Accessed April 12, 2022. https://www.dilmahconservation.org/about-animals/mammals--f9925cffabdd604dfab150bbcb49f2a8/srilankanleopard--d8dbbf72a303e551afe0fd6c44d31a6f.html