コアラ
学名: Phascolarctos cinereus
コアラとは
コアラは世界で最も象徴的な動物の一つです。多くの人にアイドルと呼ばれ、日本で有名なコアラのマーチというお菓子にもなっています。他にもいろいろなゲームや広告、アニメに登場したりします。
特徴
コアラはずんぐりむっくりした体をしていて、大きな頭に丸いふわふわの耳、大きなスプーン型の鼻を持ち、一目でオーストラリアのシンボルとわかる愛らしい動物です。コアラは、ガムツリー(ユーカリの種の木)の枝に高くとまり、1日に20時間も眠っている、オーストラリアのブッシュ（森林地帯）に欠かせない動物です。
よくある間違いは、熊と呼ばれることです。彼らは”熊”ではなく、”有袋類”の種です。
生息地
コアラはオーストラリアにしか生息しません。野生のコアラに会いたい方はオーストラリアへレッツゴー!!
コアラはオーストラリアのアボリジニにとって文化的に重要な存在であり、ドリームタイムの物語や歌、ロックアートに登場します。
個体数の減少について : VU
世界的に象徴的であることは、その存在を危険から守るために十分ではありません。コアラはその毛皮のために密猟されることもあり、1920 年代には毛皮貿易のために何十万頭ものコアラが射殺されました。また、現在ではいくつかの州で農業や都市開発のための過度の伐採が続いており、コアラはその影響と戦っています。また、気温の上昇も個体数の減少に大きく関わっています。気温の上昇はコアラの主食であるユーカリの葉からの栄養素の減少につながります。他にも干ばつや猛暑はコアラに大きな悪影響を与えます。この気候変動は高い 気温と乾燥、落雷などによって発生する山火事にもつながります。また、空気が乾燥することによって落ち葉の水分が失われ、枯れ葉同士の摩擦で火が起こり、周りの枯れ葉や木々に燃え移ることでより大きな火災につながります。
なぜ樹木の減少がコアラの個体数の減少につながるか
コアラの生息地の減少は、コアラが地上で過ごす時間が増えるということです。もともとコアラは樹上で生活をしているため樹上で過ごすために進化した動物といえます。つまり地上で過ごすために進化しておらず、樹木の減少はコアラが車に轢かれてしまう、あるいは野犬などに襲われる危険性が高まることにつながり、コアラが怪我をすることにつながります。また、これらはコアラのストレスを増やし、病気になりやすくなります。
Did you know?
- コアラは半日以上寝れる！
コアラの餌であるユーカリの葉は栄養価が低いため、コアラは1日に18時間も眠ることができます。
- コアラは熊ではなく有袋類
大きな丸い耳や黒い鼻からよく熊の種類だと間違われがちですが、実際にはウォンバットなどの他の有袋類とより多くの共通点があります。
- コアラはオーストラリアの南東か東の地域でしか見られない！
コアラはオーストラリアの象徴となる動物ですが、オーストラリアの中でも野生のコアラに会える場所は限られています。コアラは、オーストラリアの南東部から東部、クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、南オーストラリア州、ビクトリア州の海岸線に生息しています。
- お尻に支えがある
コアラは荒れた枝が重なり合う樹上で暮らしているため、その体にいくつかの特徴があります。そのうちの一つが柔らかいお尻の軟骨です。脊髄の先端についている軟骨はユーカリの上に座り易く発達した骨です。
- 食にうるさい
コアラは一日にユーカリの葉を一キロも食べることができます。ユーカリはほとんどの動物にとって毒となる植物なのでとても印象的です。彼らの盲腸にはユーカリの葉の化学物質を解毒する特別な働きがあるのです。しかし、彼らが食べるのは700種以上あるユーカリの内50種以下です。特に彼らにとって栄養価の高い木の上の方の葉を好んで食べます。
- ‘Koala’というのはオーストラリアの現地の言葉で’no drink’という意味
コアラはユーカリの葉から摂取できる水分のみを摂取していると考えられていたためこの名前がつけられました。しかし、必要な際には、特に熱波や干ばつ時にはいろいろなところから水分を摂取します。
- コアラの赤ちゃんは可愛すぎる(これは紛れもない事実です。)
コアラの赤ちゃんは’joeys’と呼ばれ、母親の袋の中で約半年間成長します。その後6ヶ月間はお母さんの背中に乗り、袋の中は食事と睡眠だけに使われます。
- コアラの個体数は減少している！
森林の減少と病気によりコアラは年々減少しています。その後、オーストラリアはこれまでにないほどの大きな山火事を経験しました。これが原因で30億匹近くの動物が死に、その多くが世界のどこにも生息していないことが判明しました。コアラのようなオーストラリアに生息する多くの種が、絶滅の危機に瀕しています。Let’s turn this situation around.
有袋類とは
これらの種に共通する特徴として、子供を袋の中に入れて運ぶことがあげられる。
他の有袋類の動物としてあげられるのは、カンガルー、ウォンバット、フクロギツネ、ワラビー、モモンガなどで、オーストラリアとアメリカ大陸にしか存在しません。
Citation
“Koala.” Wwf.org.au, 2022, www.wwf.org.au/what-we-do/species/koala. Accessed 20 Mar. 2022.
10 koala-ty facts about koalas. Wwf.org.au. Published 2022. Accessed March 20, 2022. https://www.wwf.org.au/news/blogs/10-interesting-facts-about-koalas#gs.xmxx0vs
Kent, Lauren. “Koala Populations in Decline Due to Human Impacts.” CNN, Cable News Network, 29 Oct. 2020,